4.その他の発達障害
厚生労働省HP:発達障害の理解 American Psychiatric Association: DSM-5精神疾患の分類と診断の手引.医学書院.2019.p.14-16を参考に作成
https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000633453.pdf
チック
本人はそうするつもりがないのに行ってしまう(不随意運動)障害特性があります。通常は幼児・児童・思春期に発症し、多くの場合は徐々に軽快する方向に向かうと言われていますが、青年・成人期も持続する場合もあります。- 運動性チック
目をパチパチさせる、顔をしかめる、肩をすくめるなど - 音性チック
咳払い、鼻を鳴らす、奇声を発する
トゥレット症候群
多種類の運動チック(突然に起こる素早い運動の繰り返し)と1つ以上の音声チック(運動チックと同様の特徴を持つ発声)が1年以上にわたり続く重症なチック障害です。
吃音(流暢症)
- 音の繰り返し、ひき伸ばし、言葉を出せずに間があいてしまうなど、一般に「どもる」と言われる話し方の障害
- 2~7歳に発症する人が多い(7~8割は自然治癒、8歳)
- 一方で、青年期や成人期まで持続したり、青年期から目立つようになる人や、自分の名前が言えなかったり、電話で話せなくて悩む人もいる
感覚の特性
- 感覚の過敏・鈍麻
特定のものや予測不能の音や動き、におい、接触 人の圧迫感、気圧・気温・湿度 - 身体感覚
体幹の弱さ、関節の硬さ、力の調整ができない(座位が取れない、筆圧が強い、ボールが投げられない・・・) - 排泄の感覚
おむつが取れない(内臓が出てくる不安、力が入れ られず排便できない等)トイレに行くタイミングがわからない - みだしなみ
- 衣類のはみ出し(気にならない)➔見えないところは存在しない
- 洗髪・整髪が不十分➔シャンプーを洗い流せてなくても「頭を洗った」ことになる
- 寒暖に合わせた衣類の調整
- 決まった時期にしか衣替えをしない
- 暑くても上着を脱がないのでイライラ
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