6.発達と知的の共通と相違
ここでは、私大宮 樹が当事者経験として、掲載させていただきました。
自閉スペクトラム症(ASD)と知的障害の共通と相違点
- こだわりの強さ
(例:電車やバス・飛行機のように決まったところへ走るけど、自動車のようにいろんなところへ走るのが嫌い) - 興味や趣味の激しい強弱または関心・無関心
(例:共通点が少なすぎる) - 一人ひとりのプライドや仕事・生活スタイルの不一致
(例:ジャケット好きとパーカー好きでのすれ違い)
| 事象 | 自閉スペクトラム症(ASD) | 知的障害 |
| こだわりの強さ | 限定的 | 全体的 |
| 興味や趣味の激しい強弱 または関心・無関心 | 普通(発達障害ではない人は少ない) | 極端 |
| 一人ひとりのプライドや仕事・生活スタイルの不一致 | 少ない | 多い |
注意欠如・多動症(ADHD)(ASD併せての場合もあり)と知的障害の共通と相違点
- 言動の大きさ
(例:必要以上の言動、必要最低限の言動)
| 事象 | 注意欠如・多動性(ADHD) | ADHD + ASD | 知的障害 |
| 言動の大きさ | 比較的に少ない | 予期せぬことが多い | 全体的に多い |
(限局性)学習症 / 学習障害(LD)と知的障害の共通と相違点
- 特定の得手と不得手
(例:人にはない自分だけがある能力・資格)と特定の不得手(例:自分にはない能力・資格が人にはある) - 専門用語で話す・書く
(例:人が聞き慣れている単語とは異なる単語を先に覚えている) - 文章の接続詞と的確な発信性
(例:文章作成の得手不得手、必要な発信の柔軟性の強弱)
| 言動 | 学習障害 | 知的障害 |
| 特定の得手と不得手 | 得意・苦手が存在している | できる・できないが存在している |
| 専門用語で話す・書く | 限定的 | 全体的 |
| 文章の接続詞と的確な発信性 | 困難 | 不可能 |
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