大宮 樹の自己紹介 06.奈良県で活動する発達凸凹居場所の調査研究の始まり
奈良県で発達凸凹の自助グループが県外愚か県内でさえ広まっていないことに関して、HWOL 障碍を持つすべての人の会を私大宮 樹が代表独自で調査したところ、チラシやポスターという限定的な箇所での掲載、インターネット利用による脆弱性や運用の困難と信ぴょう性の低さ、そして奈良県の発達障害者の4分の3以上が、奈良県発達障害者支援センター でぃあーや行政機関、医療機関、支援機関だから正しい情報が得られるからという理由で、発達凸凹の自助グループへ行く理由が薄いと伺えます。
決定を判断するのは患者=当事者
支援センターだから。行政機関だから。医療機関だから。支援機関だから。これは仕事でやっている人たちですが、果たしてその人たちがすべてを知っていると言えるかというと、すべてがそうではないのです。例えば、咳をしている人が医療機関の医師に相談したとします。これは患者のカルテを勘案しながら、院内治療と処方箋提供をする義務があります。しかし、医師が強制に患者の治療をことができません。それは医師には患者の完治を務めるものであって、患者の決定で医師の言うとおりにした場合は、医師の判断と患者の決定に責任があります。逆に、患者の決定をしたにもかかわらず医師の言うとおりにしなかった結果、患者自身が完治しなかった。これは患者だけの責任になります。つまり治療という決定を判断するのは患者=当事者、当事者や他の機関からの聴き取り・情報、研究結果も含めて経験し、医師の仕事をしているたいていの人=専門家なのです。
自助グループはボランティアに近い
専門家によって完治できたならまだしも、完治がうまく進まなかった時は当事者の意見も聞くという選択があるからこそ、自助グループがあるのです。中には自助グループを宗教団体と認識している人がいますが、自助グループポータルサイトWebページによると、自助グループは宗教団体ではありません。ただしアルコール・薬物・ギャンブルなど、依存症の問題を扱った12ステップグループはキリスト教の影響を受けているので、宗教のように感じる人もいると言います。人から自助グループを勧められることもありますが、自助グループは自分の意思で自主的に参加するものです。他人から指示、強制されて参加するものではないので、どんな理由があろうとなかろうと、自分自身が行く義務はありません。そのことで自分を非難、説教したりする権利は誰にもなく、自分が行きたくなければ、行かなくてよいのです。
発達凸凹の自助グループをやる人がいるからこそ、足りないものを補う
関西各地で発達凸凹の自助グループが、隣の大阪府や京都府、兵庫県を中心に目立つくらいの数があります。特に私大宮 樹がポイントにしているのは奈良県。奈良県を除く関西府県では、多いところでは長いこと発達凸凹の自助グループを続けているのに対して、奈良県は長くてもパルコ・ミント(2014年からスタート)しかなく、その他は3年又は1年経過。パルコ・ミントとその他のグループの差が大きく空いていることになります。2024年10月この研究所をスタートする前から、私は奈良県内にある発達凸凹の自助グループを探して調査しています。発達障害2.0も含めるとインターネットのみではごく少ないですが、人々からの情報があると、実際に足を運ぶことができます。つまり、チラシ配布や人々からの情報では限られた人としか繋がっていないため広がりにくいのです。広範囲で広めるにはインターネット活用と運用が最重要になるのです。発達障害者や凸凹(自分が発達障害だと思っている)の人が、奈良県内の発達凸凹の自助グループへ足を運んでいただくための情報共有に役立っていただくために、私は「奈良県発達凸凹居場所の調査研究所」を始めました。
現在奈良県内の情報は、メニューの「開催情報・報告」からご覧いただけます。
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