障害者と世の中事情 03.メディアが言う人手不足の要因

  1. 目次
  2. 01.発達障害ではない人がよく誤解していること 02.労働者による勤続阻害の要因 03.メディアが言う人手不足の要因
 人間には好きなものがあっても嫌いなものがある世界に存在している以上、避けて通れないものです。

 しかも物価高騰はコロナ渦や世界情勢が要因と言われています。そんな中で消費が増えて生活がひっ迫している人たちが、最低賃金の引き上げを求める声が多く出ています。

東日本大震災がすべてを変えた!?

 すべての始まりは、アメリカで起きたリーマンショックで就職氷河期が進行したのと、東日本大震災で東京電力 福島第一原発事故により、政府は日本の電力会社に原発の再稼働に伴う新基準が満たされるまで、電気代やガス代の値上げが始まり、人々は何もかもが無駄な消費を抑えるようになったことです。

 当時私大宮 樹は高校に卒業して専門学校に通っていた頃、自分の周りを見ると、自転車が多く走るようになったために事故が増えるようになり、逆に自動車やオートバイが走っている姿が少なくなっていたのです。さらに私の同年代を見ると、あの震災前の自由さ(ファッションスタイルや趣味、考え方など)がすべて決まった物事に変わっていきました。確かに、ファッションスタイルや趣味、考え方を改めたために今の私がいます。でも私が30歳になったときに思ったのは、だからとって、みんながやっているから自分もそうする(あなたもそうしないさい)というのは、果たしてそれが自由と言えるのだろうかという疑問だったのです。

 結果、人々は何もかもが無駄な消費を抑えるにつれ、すべて決まった物事に定着してしまったのです。自転車事故が増えたために、自転車保険の加入義務やヘルメットの努力義務ができたのは良しとしても、最低でも考え方の自由を一つにするというのは、逆に共産主義ゆえの独裁の始まりにしか思えないのです。

 そしてコロナ渦で在宅勤務が増えるようになって、さらに障害者と障害ではない人が共存することが当たり前になったために、ニューロダイバーシティ(個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこうという考え方)が求められるようになりました。これが、「自由かつ所によって無駄な消費を抑える」ような、柔軟な生き方が必要なのです。

 それでもあなたは、すべて決まった物事に従って生きますか?

本題の「メディアが言う人手不足要因」

 メディアが言う人手不足の要因。かなりシビアな話なんですが、よくメディアで言われている人手不足は、以下のことではないでしょうか?  このようにメディアでは、社会保険、年収の壁、外国人労働者、ドライバー不足が持ち上がってきています。しかし自分の周りをよく見てみてください。

 例えばあなたが飲食チェーン店で、満席のために待っていたとします。店員は食べ物運びや会計、オーター、片付けが多く、やっと自分が呼ばれたのは20分後。そして、店員にオーダーを頼んでから、食べ物が届いたのは20分後。合計40分は要しているんです。そのような例があるということは、果たして社会保険、年収の壁、外国人労働者、ドライバーに限った人手不足と言えるのでしょうか?

仕事をしている健常者が言う人手不足の要因

 人手不足の要因をメディアに出されていないものがあり、知っている人しか知らない「自分で見ればわかるやろ!」という昔の考え方で続けている社会も現実にあります。例えば仕事をしているとき、指示だけで相手に伝えている人のケースは、指示するほど余裕が無かったり、最悪めんどくさい理由だったりして、適当に伝えている人が多く当てはまっています。結果、相手は指示した通りとは異なったことになってしまう、詳しく言うと理解できていないのです。つまり指示する人間が必要なものは、曖昧な表現も含めて注意しながら指示と意図を一緒に伝ることです。そうすると、相手は理解しやすくなります。

 私大宮 樹個人としての意見ですが、私がそれまで「発生(結果)」だけを注視してこのページに「要因と結果」をアップロードしていましたが、「相手に誤解しない話し方や要約練習」をしていくと、本来の「要因と結果」が理解できるようになりました。正しい文章に修正する機会が生まれたことに感謝しています。

 本題に戻り、メディアが言う人手不足の要因と仕事をしている健常者が言う人手不足を整理し、曖昧な表現も含めて注意しながら(指示とは別に)「聞いた・見た=メディア」と「意図=仕事をしている健常者」を一緒に伝えると以下のようになります。

発生(結果)で言うメディア

  1. 上記のメディアが言う人手不足要因
  2. 現在の物価高騰で、仕入れ額と販売額のバランスを安易に設定していたことで、経営が続けられなくなっている
  3. 会社の役員にある体質(古い知識があっても、現代にあった知識も身に着ける柔軟性がなかった)が続いている
  4. 2017年に改正された「労働基準法」にある、働き方改革や高度プロフェッショナル制度を導入したものであると考えられる
  5. 毎年障害者雇用促進法が毎年改正するにつれ、障害者雇用人数を従業員の比率が増えていっている
要因で言う意図
  1. 材料や案件を安い仕入れ額で仕入れていたものが、物価高騰で高い販売額の設定以外の方法がなくなってきている
  2. 求職者が「会社の役員にある悪い体質と安い給料から抜け出して、楽にして金持ちになりたい」方へ走る人が増えた
  3. 障害や疾病で仕事が就けないところがたくさんできてしまい、就きたいところがなくなってきている
  4. 政府が一方的に障害者を雇用しなさいと言われても、特に中小企業は全員の労働者に給与を与えなければならなくなり、会社の利益がなくなるため、障害者雇用促進法の障害者雇用人数が従業員数の比率に入らないようにして、外国人労働者や健常者を安い給料で雇わせている

忖度なし 私たち日本人の「しなさい」2ヶ条

その1.「外国人ができないものを、日本人がやりなさい」

 外国人労働者は、その国で必要な知識や学術を勉強し、日本に来て働きに行っています。厚生労働省Webページ 「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和6年10月末時点)でも詳しく見ると、令和6年(2024年)10月末時点で、在留資格別では、「専門的・技術的分野の在留資格」が届出義務化以降、初めて最も多くなり718,812人、前年比122,908人(20.6%)増加、次いで「身分に基づく在留資格」が629,117人、前年比13,183人(2.1%)増加、「技能実習」が470,725人、前年比58,224人(14.1%)増加、「資格外活動」が398,167人、前年比45,586人(12.9%)増加、「特定活動」が85,686人、前年比14,010人(19.5%)増加。全体的に増加しているのです。AI(人工知能)含め外国人ができるものを日本人もできているならまだしも、逆に日本人ができないものをAIや外国人ができていては、日本人の労働者が減少するのも可笑しくありません。つまり日本人の労働者を増加させるためには、日本人でしかできないものを仕事にするのがべストなのです。そうすると、日本人の収入がアップしやすくなるのです。

その2.「障害や疾病が無くて金持ちになりたいのなら、しんどいところで就きなさい」

 本当の話なんですけど、仕事をしている健常者が厳しいことを言っていました。「本来の人手不足は、会社が(好き嫌い関係なく)やってほしいのに対し、求職者は「楽にして金持ちになりたい(YouTuberなど)」方へ走る人が増えたから、人が足りてないんだ。」ただそれだけの一言でした。つまり、「障害や疾病が無くて金持ちになりたい人が、楽に仕事するところへ行くのは間違ってるやろ!」と言っているのです。障害や疾病が無くて金持ちになりたいなら、しんどいところで就くしかありません。そうすれば、障害や疾病を持っている人が就きたいところへ就けるようになります。
 ただ日本には、障害や疾病を持っている人が就きたいところに、健常者が労働する選択を奪うことはできません。それは企業の考え方に問題があるからです。
 障害や疾病を持っている人のための職場づくりにするには、厚生労働の知識だけなく企業の考え方を改めることで、企業の事情に沿って判断が変わり、その職場環境が実現するようになります。やがて結果経済が回っていくのです。

 今このページを見ている方は、今一度見つめなおす機会があると思って、人生を歩んでみてはいかがでしょうか?

02. 労働者による勤続阻害の要因 障害者と世の中事情