04.知的障害:Intellectual disability
知的障害(知的能力障害/知的発達症):Intellectual disability
神経発達症(発達障害)の1つで、18歳未満に出現し、平均以下の知的機能(日常生活を送るうえで必要な能力)、概念的(読み書き、金銭、時間、数の概念など)、社会的(コミュニケーションスキルなど)および実用的な領域における適応行動の不全によって特徴付けられます。知的能力障害は知的の水準を表す数値である知的指数(IQ)を、東大式エゴグラム検査で、IQが70未満だった場合に、知的障害と診断されることが多いです。
厚生労働省HP:発達障害の理解 American Psychiatric Association: DSM-5精神疾患の分類と診断の手引.医学書院.2019.p.17-19より
https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000633453.pdf
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Medical Note HPより参照
知的能力障害は知的指数の程度によって、最重度、重度、中等度、軽度と分けられます。知的機能が平均をおおむね標準偏差の2倍以上下回り、そのために日常生活に支障をきたしている場合に は、知的能力障害の診断を満たします。知能の水準を表す数値である知的指数は、正規分布するように作成されています。
また、知的能力障害の診断には至らないものの、平均に比べて知的機能に弱さがあり、日常生活への支障を伴う場合には、境界線知能という表現が用いられることもあります。
知的能力障害はほかの発達障害との併存も多いことから、全般的な知的機能の制約により知的機能の諸領域において顕著な偏りがある場合など多様な状態が含まれます。したがって、同じ知的能力障害という診断においても、多様な制約のパターンを含んでいることに注意する必要があります。
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